よく行く散髪屋で、1,000円カットのような激安理髪店VS個人経営店の話が出てきます。よく行く散髪屋は個人経営店に類した店です。
激安理髪店が進出してきたお陰で、多くの同業者が店を畳んだと。
んー、個人的には激安理髪店の進出が理由ではなく、顧客を十分満足させることができなかったのが閉店の要因だったのではと思います。
もしも理髪店のサービスに顧客が十分満足していたら、激安理髪店に客の大半を取られることもなかったのでは。
この散髪屋は儲かっているかは知りませんが、今でも閉店せずに続いています。客もそれなりに来ています。
価格はシャンプー無しの2,000円コースと、フルコースの3,000円コースがあって、予算で選べるようになっています。
このお店が激安理髪店と戦っていける理由を考えてみました。
まず、技術者は1人しかいないので、いつ行っても同じ人にカットしてもらえるという安心感があります。
毎回、初めましてから始まる自己紹介の不毛な会話をしなくて良いので、精神的負担も軽減されます。客のことを一人一人覚えていてくれるのも、リピーターが付く要因なのかと。
そして、適度な金額設定。
1,000円カットよりは高いですが、2,000円コースと3,000円コースは高すぎず、安すぎずと丁度良い金額です。
値段優先の人はより安いお店に行きますし、顧客はそれぞれの予算に合わせて好きなお店を選べば良いのではと思ってます。
更に、このお店は忙しい場合を除き、カット後のコーヒーが出てきます。他に客がいなければ、もれなくおばばと世間話タイムがついてきます！
個人的には、この1人の人間として扱ってもらえるというのが良いです。
この年齢になって、お金を払ってモノみたいに扱われるのが我慢ならないですね。お金を払ってまで、そんなお店に行きたくないです。
他の客もリピーターになっているのは、これが1番の理由なのでは。
この話は、散髪屋に限らないですよね。
サービス業は顧客満足度を意識しないと。
最近、飲食業界も食券とタッチパネルとロボット配膳みたいな飲食店が増えてます。効率ばかり重視していても、おもてなしの気持ちを大切にしないと気付かない内に顧客が減っていきますよー。
