鴨川もるもー

日々の日記、雑記ブログ

8小節から始める曲作りの方法50 著:藤原豊 植田彰

もう少し詳しく音楽理論を学びたいなと思い立った際に、買い溜めた本の一冊です。

素人にも分かりやすく音楽理論が書かれています。
CD付きの本は好みではないですが、買って後悔の無い本でした。

【作曲手順】
①鼻歌メロディ
②コード進行
③曲のテーマ
④目標設定


①鼻歌メロディ
 リズム・メロディ・ハーモニーの三要素の内、最も印象に残りやすいのはリズムであると。リズムパターンを多少変型させながら、何度か繰り返す。
 基本的なことですが、重要なことですね。ベートーベンの運命もこの手法に則っていると。ぼんやり思っていたことが、このように文章で表現される様は霧が晴れるようで気持ちがいいものです。
 8小節の中で、リズムパターンを2〜3つに絞って配置すると。これでそれっぽい形にはなりますね。
 コラムのメロディとコードの関係にも和声音と非和声音の説明があり、コード付の理論の理解が深まりました。

②コード進行
 個人的にはこの本の本題です。数ページですが、しっかりとコード進行の基礎部分が説明されています。
・トニック 安定 Ⅰ、Ⅵ
サブドミナント やや不安定 Ⅱ、Ⅳ
ドミナント 不安定 Ⅴ
 ⅠをCコードとした場合、ⅡがDm、ⅢがEm…といったように、それぞれ該当すると。
 コード進行は、安定(トニック)と不安定(サブドミナントドミナント)間を行ったり来たり。特にドミナント後は、必ずトニックに移行するセオリーを理解できれば、この本の元は取れました!
 これで、適当なコードで弾き語りもできるようになります。…理論上はですが。
 現実は年齢的にそんな元気は残っておりません。知識として楽しむだけです。
 他の音楽専門書は、トニックとかの説明無しでいきなりコード進行の解説が始まるので、私のような素人にはちんぷんかんぷんです。急にドミナントとか言われてもなぁ。
 一方、この本はその部分もしっかり解説してくれますので、その点が親切で良かったです。
 この後は、マイナーコードやセブンスコード、代理コード等の説明に続きます。
 今回のコラムは定番コード進行についてです。循環コード(Ⅰ→Ⅵ→Ⅳ→Ⅴ→…)、逆循環コード、etcと紹介されています。このコラムで満足できなくなった方は、コード進行の専門書を新たにGETだぜ!ですね。

③曲のテーマ
 曲調に関する解説です。
 明るい、暗い、ノリの良い等、それぞれのテーマに沿ったアプローチ方法があり、アレンジにも利用できる内容です。

④目標設定
 好きなアーティストの研究や、2〜3時間で作る、楽器を使わずに作ると、今までと違う切り口です。
 ページ数は他のテーマに比べると、極端に少ないかな。

最後に基礎知識ページが割としっかりしたポリュームで掲載されています。この基礎知識ページがあるだけでも、この本手元に置いておこうかなという気にもなります。


これで、最低限の音楽理論を吸収できました。後は吐き出すだけなんですが、もっと若い頃に出会っていればなぁ。