鴨川もるもー

日々の日記、雑記ブログ

散髪屋での話

いつもの散髪屋に行き、一方的な世間話を聞いていました。
店主のおばぁから、何度も聞かされているパチンコの話以外には、先日インド人っぽい客が来店したそうです。

その方は、頭を指差して、ワン、ワンと言ったそうです。
おばぁは、この店にはワンちゃんはいませんよと説明したそうですが、何だか話が噛み合いません。
何度かやり取りしていると、お金が無いから、1,000円でカットしてくれと言う内容だったらしいです。
うちの店は安いコースでも2,000円カットだからと説明し、駅前の1,000円カットの店を教えたそうです。

確かに、ばぁさんに英語は難しいだろう。
そんなら頭半分だけカットして、残りもカットしてほしければ、もう1,000円出せ!とかやれば良かったのではと提案すると、客商売だからそんなことできないと言っていました。
案外、半分カット喜ばれたりして。凄く斬新なデザインねとか。


後は、ハトの話。

エアコンのホースから流れてくる水を目当てに集まってくると。
これだけ暑いとハトも大変だろう。そこまでして、市街地に住まなけりゃいいのに。

このハト達はどこに住んでるのかねと聞かれて、さぁ高架下とか、河川敷の雑木林に住んでるんじゃないですかと答えました。
そのやり取りが「ライ麦畑でつかまえて」のアヒルのやり取りに似ていて、何だか面白いなぁと。本当は、質問側に回りたかったはずなのに、実際は無愛想に答える側に回っていて、皮肉なものです。
ハトのことを聞かれた際、タクシー運転手のように、どんなつもりでそんなことをきくんかね、あんた。おれをからかうつもりか?とでも言えば良かったのでしょうか。
そんな気の利いた返しできませんでしたし、言っても伝わらないでしょう。

そうか、ばぁさんはホールデンみたいな存在なのか。人生、一周回ると、また子供に戻るんですね。


パチンコの話も、毎日のようにパチンコに行く人は、家にいても居場所が無くて行く訳だから、少しのきっかけさえあれば客同士で気が合う。だから、すぐに友達が増えると。
例えば、年金ぐらしのジジババとか。
パチンコ屋は冷暖房も完備していて、いいところでしょと。

確かに。やったこと無いけど。
でも、弁当持参で毎日来る客がいるとか本当かなぁ。そいつ、だいぶジャンキーだろう。
何かの小説のモデルにでもなりそうです。


カットが終わって、少し流行りの髪にしといたよ。と言われましたが、どの辺が流行りの髪型なのかさっぱり分かりません。
ツーブロックは今でも流行ってるけど、あれはあんまりだね。自分でバリカン入れた方がと言ってました。
うん。自分でバリカンしてた口なので。
どうせなら、いっそクルーカットにでもしてくれればいいのに。

そんなことより、もっと目を凝らして、切り損ねの残り毛を処理して欲しいなぁ。
目も悪いだろうから、それは無理な話か。


いやいや、ばぁさんいつも含蓄のある話、ありがとうございます。
法事の坊さんの説法に匹敵します。