今まで縁遠く、いや、本格的に興味が出ても、日程的に訪問することができなかった、山奥のお寺に行ってきました。
以前、悪天候時に車で別の山奥のお寺の参拝を強行して、マイカーの山奥枯れ枝落下事故がありました。
それがトラウマとなり、今回は公共交通機関を利用しての訪問となりました。
直通の高速バスが出ているのは知ってましたので、前日の晩に調べ、空席の表示を確認。
これは楽チンかつ安価ということで、高速バスに想いを馳せて就寝しました。ようやく憧れの高速バスに乗れる!
当日、6時前に起床し予約サイトを見ると、満席の文字が…。
えっ、夜中に何があったの?
泣く泣く、急遽電車工程に切り替えます。
支度をして、即出発です。
数時間、電車に揺られると、続々参拝オーラを身に纏った強者どもが集結してきます。
屈強な体や、多言語を操る各国代表。もちろん我が日本国からも、老若男女様々な様相の者共が集結していました。
中でも目を惹いたのは、ハイカー参拝客とランナー参拝客。
折りたたみ杖に、アウトドアリュック、高機能シャツに、スポーツタイツ、ハイテクスニーカー、キャップ等々。万全の装備です。
隠しきれない独特のオーラを電車内でも放っております。
そんなに、本格的な格好をした人々が挑戦する山奥のお寺なんだ。と、固唾を呑み、私は電車の端で小さく固まっていました。
そうだよね、最後ケーブルカーとバスに乗るぐらいだもんね。
ちなみに、私はケーブルカー・バスの料金と登山を天秤にかけ、登山を選びました。天気も良かったし。
金が無いなら知恵を出せ、知恵が無いなら汗を出せ。
ちょっと違うか。
きっと、ハイカー参拝客やランナー参拝客と切磋琢磨しながら、参拝登山道を登ることになるでしょう。一度、お手合わせ願います。
電車は山奥へ突き進み、ケーブルカーの乗り継ぎ駅に到着しました。
ドアが開くや否や、40人程いた客が、一目散にケーブルカー方面に向かいます。中には走っている者もいました。
きっと、椅子確保のためや、特等席で景色を撮影するためなのかな。
まぁ、私には関係の無いこと。豪族や地主の方、はたまた健康上の理由で長時間歩くのが困難な方はケーブルカーに頼ればいいのですよ。
幸いにして。私には私財は無けれど、健康なこの2本の足があります。
それに、強者どもとの力比べも楽しみです。
出口で駅員さんに本当にここで降りるんですね。と念押しの確認を受け、下車しました。
まずは後ろを付いてくる強者どもに敬意を表し、振り返って自己紹介を
しようと思いましたが、この駅で私以外誰も下車しませんでした。
各国の代表も、我が国の代表者達も、ちゃっかりケーブルカーに乗っているではありませんか!
ハイカー客とランナー客、力を発揮する場所違うやろー!その道具類は飾りか!お前らどこ歩くつもりやねん!
続く。