季節の変わり目は、風邪の季節。
私が生まれ育った家では、昔から「改源」という粉薬が崇め称えられていました。
ハッ、ハッ、ハクシュンッ！
風邪ひいてまんねん。
風邪には改源！
という訳で、何かあると改源の出番です。
ことある毎に、漢方だからとか、眠くなる成分が入っていないとか、色々な理由をつけて勧められてきました。
純真無垢だった私は、風邪の症状が出始めると、改源の保存袋を開け服用していました。
またこの独特な風味。
100回に一度ぐらいはむせて、部屋が大変なことになります。また100回に一度ぐらいは、水で流し込む際に失敗して、喉の奥に改源の粉末が残ってしまいます。
今となれば、どれもいい思い出です。
でも、今思えば他の家族は誰も改源を服用していなかったような…。自分達がほぼ飲まない風邪薬を、勧められていたという不思議。
今、我が家で改源を服用すると、この匂いが駄目だと。
いや、この匂いがあるからこその改源なんだと説明しても、理解が得られません。
いいさ、お前達には改源はやらん。独り占めさせてもらいます。
服用すると鼻水とかの症状は和らぐので、確かに改源も効果はあるのでしょう。
そんなことより、風邪の症状が出始めたら、まずはしっかりと睡眠を取りましょう。
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