鴨川もるもー

日々の日記、雑記ブログ

ティファニーで朝食を

思春期の頃に学校帰りにレンタルビデオ店で何度か借りて見た、VHSの「ティファニーで朝食を」。
今でも見返したいなと思います。

字幕のを借りて、オードリー・ヘップバーンのセリフを真似したり。
ムーンリバーのメロディーを口ずさんだり。

あの時代の映画は、独特の空気感や間があって、何だか好きでした。
押し付けがましい結論もなく、出来事は象徴的で。当時の自分には難解な部分も多く、だからこそ魅かれるものがあったのかもしれません。

そして、当時は手に余る程の時間を持て余していました。沢山の映画を見るということは、何よりも勉学等、目の前の事象からの現実逃避も意味しています。

身の回りで、安価で楽しめる娯楽自体も少なかったと思います。そんな中でも、確か旧作なら100円ぐらいで借りれるレンタルビデオ店は、重宝していました。毎回じっくり時間をかけて、借りる作品を選んでました。本当に長時間、店内に居たと思います。
自転車で学校帰りに立ち寄って、見終わったら通学途中に返却ボックスに入れる。そんな日々の繰り返しでした。


見る時はもちろん、部屋を暗くして、少し音量を大きくして。
今でもあの空気感や間は楽しめるかなぁ。楽しめるぐらい、心に余裕が無いとなぁ。
もう一度ムーンリバーのメロディーを聴いて、当時のように染み入るように感慨にふけることはできるのだろうか。

仕事も生活も落ち着いたら、死ぬ前にもう一度見返したいです。


お題「ゆっくり見たい映画」