鴨川もるもー

日々の日記、雑記ブログ

怖い話 ネーチャ

私が子供だった頃、友人であるN君から聞いた話です。



夜道を1人で歩いていると、どこからか


ネー… チャ…


ネー… チャ…


と、聞こえてきます。
不吉な気配を感じ、振り返っても、そこには誰もいません。

気のせいかと思い、再び歩き出すと、また


ネー… チャ…


ネー… チャ…


と、聞こえてきます。
もちろん、振り返っても誰もいません。
今度は怖くなってきました。

再び、ゆっくり歩き出すと


ネー…  チャ…


それを聞いた瞬間、その子は泣きながら家に向かって走り出しました。

ネーチャ…、ネーチャ…、ネーチャ…、ネーチャ…

どこまで走ってもそれは聞こえてきます。

もう、早く誰か助けて!
一心不乱で家に駆け込みました。

慌てて玄関の鍵を閉め、胸を撫で下ろした瞬間、再び


ネー…  チャ…

その瞬間、
ギャー!!
と叫び声をあげました。

もう駄目だ!
部屋に飛び込もうと、靴を脱いだ際に見たものは、靴底に付いた…

ガムでした。


今週のお題「ゾッとした話」