鴨川もるもー

日々の日記、雑記ブログ

JR大回り乗車 計画実行編

この日は、大回り乗車の当日です。天気も上々です。
休みの日にしては少し早起きして家を出発しました。まずは計画の出発駅に向かいます。

最初は駅で記念撮影です。今日もこれから頑張るぞー!
この瞬間、1時間に1本しかない快速的な電車は出発していたのであった…。

幸先の悪いスタートです。まるで今回の旅を象徴するかのような出来事でした。
気を取り直して、朝食代わりの菓子パンを食べます。クールにキメて、冷静を装います。
うーん、乗り継ぎの多い電車でトボトボ行きますか。

電車に乗ると子供はそれなりに楽しそうです。運転席眺めたり、景色眺めたり、普段とは違う体験が新鮮なご様子。
乗り換えの駅では、おにぎりを食べたり、おやつを食べたりと。使わなくなった古いデジカメを渡してやると、電車を撮ったり、駅構内を撮ったり、これはこれで楽しんでます。

途中までは事前準備をしたこともあり順調でしたが、地方駅に着いて状況が一変しました。
この駅は数時間に1本しか電車が走りません。1日数本しか普通列車が通っていないという、この界隈の難所でした。
つまり、今回は約2時間半もの間、地方駅の構内に閉じ込められてしまうと。

はじめは、電光掲示板の出発時刻を見間違えているのに気付きませんでした。20分待っても電車も乗客も来る気配がありません。
何か様子がおかしいと思ったら、2時間勘違いしてました。数時間に1本しか電車が来ないとか考えたことも無かったので、〇〇分出発の所しか見てませんでした。これはデジタル表示の罠ですね。

これはさすがに参りました。
売店も何も無い駅構内で2時間待機と。青春18切符なら途中下車して、ごはん屋にでも行けるのですが…。
状況を理解した後、駅構内の探検と撮影会で30分、読書タイム30分、おやつタイム30分、最後の30分は伝家の宝刀であるゲームボーイアドバンスを出して、凌ぎ切りました。子供よ、ゲームボーイしてる時が一番集中してたぞ。
こんな時のチョッコレイートという食べ物は、不思議と精神を落ち着かせてくれます。甘いのおいちーです。もし遭難した時も、甘い食べ物をリュックに忍ばせておくと安心ですね。

待ちに待った電車に乗り込み出発すると、「これから切符を確認しに回ります」のアナウンスが…。
今回は1駅分の切符しか購入してないので、怒られて正規の電車代請求されたらどうしよう。予定外の手痛い出費になってしまいます。
駅員さんが来た際に、「大回り乗車です」と差し出すと、すぐに意図を理解してくれたようです。良かったー。

とにかく、今回の難所の峠を乗り越えたようです。
ホッとしたこともあり、山を登り、トンネルを抜け、田園風景を眺めてるうちに寝てました。
ゴトゴト揺られて、何にも無いけど、幸せだなぁ。ポカポカ陽気でしたし。

ルートの分岐点に到着しましたが、今回は予想外に乗り換えの待機時間が長すぎて、ショートコースの1択になってしまいました。それでも目的駅への到着は、夕方になる計算です。
更に自宅までの時間も考えると、なおのこと長旅に。

途中、地方大型駅では立ち食いそば屋というのがありましたので、小腹を満たすのに入りました。
子供は駅構内に立ち食いの店があることに、とても驚いたようです。人生の大先輩として立ち食い講習を行いましたが、大人になってコンビニの外でカップ麺を立ち食いするような、行儀の悪い大人にならないことを祈るばかりです。
そばは昔と変らない旅の味がしました。

この駅には念願の売店もありましたが、もう小腹も満たされましたし、出番が遅かった。そして地方駅にこそ、売店があって欲しかった。

なんだかんだで、旅も終盤です。
目的駅に着いた際、入場から時間が経過し過ぎていたこともあり、切符はエラー表示となって改札機を通りませんでした。
駅員さんに魔法の呪文である「大回り乗車です」と唱えると、無罪放免、改札を通してくれました。

出発駅から目的地の駅まで、計算すると約8時間経過しています。
いやー、ほとんど座ってるだけでしたが疲れました。背もたれ直角のボックスシート、座っていてもキツかったです。
でも、これが忘れられない思い出になるんですよねー。
1駅分の電車賃で、1日遊んで楽しめると。今回の大回り乗車は、子供を遊ばすにはちょうど良かったかな。

子供に意見を聞いてみると、また行きたいと。今度は時刻表でもう少し深めに計画練ってからだなぁ。