鴨川もるもー

日々の日記、雑記ブログ

抜いた親知らずを母親に見せた

今は昔、遠い昔。
学生の頃に親知らずの件、歯医者から忠告を受けていた。

別に抜かなくても良い。しかし歯ブラシが届きにくい位置に生えているため、虫歯になりやすい。結論は抜いた方が良いと。今なら学生なので時間もある、若いので骨も固まっていない。再生も早い。
丁寧に歯磨きをしていけば大丈夫だが、物理的に難しいだろうというプロの見解だった。

話を聞く限り、抜いた方がいい理由が並んだ。頭では理解できたが、抜歯は恐かったのでやめておいた。

時間が過ぎ社会人になり、再度歯医者に通う。銀歯が取れたかそんなことだったと思う。
そこでも親知らずの指摘を受けた。
仕事の兼ね合いを考えると、そのシーズンが通院にベストだったので抜歯する決断をした。もちろんリスクはある。しかし、今を逃すともうチャンスは無い。

小柄な女の先生が処置してくれた。麻酔をされて、ずっと目をつむっていた
抜歯が終わり先生と話をした時に、どんな特殊な道具で抜歯するのかと訪ねた。
ペンチみたいな道具を見せてくれて、力を入れて抜くと説明を受けた時、身震いした。もっと特殊な道具、特別な技術で抜歯すると思っていた。こんなに原始的な方法だったなんて。こんな小柄な先生に力ずくで歯を抜かれたのか。恐ろしい。

恐怖体験とは裏腹に、抜歯後は非常に調子が良かった。
奥歯の裏側まで歯ブラシが届くし、奥の詰め物が無くなったかのよう。想像以上に快適だったので、結果的に4本全て抜いた。
今まで自分の口の中に生えていた我が子。今までありがとう。アクセサリーにして身につけたいくらいだ。さすがにやらないが。

親知らずの存在は親は知らない。親が知らない内に成長した我が子の分身の存在を教えてあげようと思い、後日母親に見せてあげた。始めまして、お母様。
反応は、「気持ち悪い」だった。
まぁ納得。