鴨川もるもー

日々の日記、雑記ブログ

社員稼業 著:松下幸之助

敬愛する松下幸之助さんのPHP文庫です。

忘れた頃に何度も読み返しを繰り返しています。読む度に新鮮な驚きがあるということは…、読んでもきっと中身を忘れているんですね。

今回は社員稼業ということで、この本は松下さんの考えの真骨頂である気がします。
要するに、とにかく熱意を持って一生懸命仕事に取り組みなさい。これに尽きます。

上記のような話は、一見精神論のような話に聞こえてきます。しかしながら、全くもってその通りなのです。
仕事というのは、尊い行為なのです。
仕事に対する心掛け。上等じゃないですか。同じ仕事に取り組むのであれば、熱意を持って静粛に取り組む方が良いに決まっています。それも、並々ならぬ情熱を持って!

本文中に、生きがいを感じずに仕事をしている人がいれば、ビンタの一つもくらわしたい。というような話がありますが、とても松下さんらしいエピソードだと思います。
今となっては、ビンタをしていただくこともできないと思うと寂しい限りです。

また、暮らし向きが良くならないのは、給料が上がらないのは、会社の業績が悪いのは、はたまた国の政治が良くならないのは、それは自分自身にも原因がある、という認識。
全ての物事を自分事と捉え、一人一人がそれぞれ奮起したならば、必ず結果も付いてくるでしょう。
そんな風に常日頃考えられたなら、自分ももう少し偉大な人間になれたのではと考えなくもないですが、読む度に中身を忘れてしまう人間なので仕方ないか。読んだ瞬間だけでも、心に誓いましょう。

この他にも、苦労を苦労と思わない。苦難や困難こそがまた一段と成長できるきっかけを与えてくれる。
今の世の中では敬遠されるような話かもしれませんが、今の世の中だからこそ大切な話なのではないかと。私自身はこういう話、好きだなぁ。