鴨川もるもー

日々の日記、雑記ブログ

クラスメイトのイカサマ師

昔、高校のクラスメイト何人かが、昼休みに賭けトランプをしてました。
賭けるもの自体は大した事ないです。ジュース奢るとかそんな感じです。

昼休みにすることが無くなると、退屈しのぎにそのトランプを眺めることもありました。
トランプのゲームは、何をしていたか忘れましたが、持ち札を場に捨てていくようなやつだったと記憶しています。

その時に驚いたのが、真顔で余分なカードを他のカードに隠して、場に捨てる奴がいたんです。
何回に1回かはバレて、ペナルティを食らっていたみたいですが。どれ程の確率で成功していたのかは、本人しか分かりません。リアルカイジかよ。

当時、ルールは守るものとしか認識していなかった私は、大変な衝撃を受けました。
クッキングパパのオープニングテーマの、パワーしりとりぐらい衝撃でした。かぼちゃ、チャーシューメン、めんたいこ…。

しかもそんな真顔で、しれっと不要なカードを捨てているなんて。初見ではそんなことしなさそうな奴でもあったので、驚きも2倍です。どんな神経してんねんって思いましたもん。


時には過ぎ、社会人にもなり、周りを見渡せば偉い人の何割かの人は、そんな人でした。無神経なイカサマ師ばかりです。
当時、私が異端とみなしたやり方は、実は社会の裏ルールだった訳です。
自分でルールをいいように解釈して、正当化する。そして、自分はあたかも真っ当に生きていると、前を向いて胸を張っている。

とても普通の神経していたら、生きていく上で堂々と胸なんか張って生きていけないですよ。多かれ少なかれ、何かしらは。
とても自分にはできないです。

でも上に立つ人って、イカサマ師で無くとも、多少は神経図太くないとやっていけないんじゃないかと思います。

クラスメイトのイカサマ師は、そんな社会の裏ルールを一足先に教えてくれていたんですね。自分には必要ないですが、知識として少しは役に立ちました。