鴨川もるもー

日々の日記、雑記ブログ

資金ゼロ知識ゼロからの自販機ビジネス 松岡祥一

格安飲料の自販機ビジネスについて書かれた本。

主に松岡さんの経験談が書かれていますが、自販機ビジネスに興味ある人なら読んでいて損はないでしょう。この手のことが詳しく載っている書籍は少ないので、何かと役に立つと思います。

この本には当時の自販機の新品や中古価格、仕入れ単価と販売単価、ロケオーナーとの契約方式等、古いデータではありますが具体的な数字を用いて書かれており、全体的な数字のイメージもしやすいです。

自販機の利点は、「無人販売・24時間営業」にあるように思います。要するに、表面上の人件費がほぼかからない。
その代わり、自販機には自販機自体の初期投資が必要であり、それに加えて場所代や電気代、商品補充や集金の手間がかかります。
その点を差し引いても、人件費がかからない分、自販機での販売に向いた商品であれば、商品が売れれば売れる程、利幅が大きいという計算にもなります。

また格安飲料の自販機ビジネスのことだけが書かれていますが、自販機での販売は飲料に限りません。食料品や野菜、金券や食券、プールのゴーグルにガチャガチャ…。最近ではあらゆるものが自販機化されています。
もしそれらを手売りしていることを考えると、自販機によってかなりの手間が削減されたことになります。

何か販売したい商品がある際は、自販機での販売も販売チャンネルの選択肢の一つとして考えてみても良いのではないでしょうか。
店舗代と人件費がほとんどかからないというのは、ビジネスにおいて利点が沢山あるように思います。

1点書かれていないことがあるとすれば、釣り銭泥棒対策等のリスク面でしょうか。この点まで詳しく書かれていればより自販機ビジネスの指南書となったと思います。