1年間も会えなくて寂しかったわ。また会いに来てくれたんですね。
あぁ、お前のことが忘れられなくてな。
また来年も会いに来て下さりますか。
もちろんだ。何度でもお前に会いに来てやるよ。
でも、みんなそう仰っしゃりますが、何故か私のこと忘れてしまうみたいなの。時間が経つと、私のこと嫌いになっちゃうのかな。
そんな訳ないだろ。俺をそんじょそこらの奴等と一緒にしないでくれ。お前の方からハガキまで送ってよこすくせに。毎年毎年、何度でも会いに来てやるよ。
じゃあ、また来年会えるの楽しみにしてるよ。約束だよ。またハガキ送るね。
あぁ、約束だ。不合格通知、楽しみにしているぞ。また来年、公害防止管理者の試験会場で再開だ。それにしても面会料高くなったな、ははは。
こうして彼は、毎年10月の第1日曜日は彼女に会いに通い続けました。来る年も来る年も、変わらず。
まるで毎年七夕に織姫と彦星が天の川で会うように。
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