鴨川もるもー

日々の日記、雑記ブログ

勝海舟の人生訓 童門冬二

勝海舟の人生を振り返って、童門冬二さんという第三者が色々コメントする本です。

元々、歴史には興味は無かったのですが、歴史に全く興味がない中でもこの本を手に取った理由は、大好きなPHP文庫シリーズだったから!です。
文庫本でビニール装丁されたこのシリーズは、様々な偉人さんに類する諸先輩方のお話が取り扱われていて、大変興味深いです。
中にはイマイチだなぁと思う内容の本もありますが、大当たりの時は、人生の糧となるような大切な内容が刻まれています。中々、大当たりの内容の本に巡り合うことも少ないですが…。

勝海舟は名前ぐらい知っていても、何をした人かよく分かっていませんでした。勝海舟より、勝新太郎の方がエピソードを聞く機会が多かったものですから。
でもこの本を読んで、勝海舟のことも少しは理解できました。一応、歴史の授業受けた気はするんですがねぇ。詳細を全く覚えていない…。
残念だったのは、第三者による解説だったことですかね。無理とはいえ、本人の執筆なら最高だったのになぁ。本心は何を思って行動していたんでしょうね。

PHP文庫に取り上げられるだけあって、時代柄かなり破天荒な人生ですね。
時代は違えど、当時の考え方や人との接し方は、今でも通じる物がありそうです。

中でも、独自のものさしで人や物事を測っていたという点は非常に興味深いです。
貧乏な身分の暮らしから、どんどん出世していけたのは、やはり人との出会いや信頼関係があったからだろうと思います。
でも、その人との出会いや信頼関係なんてものは、誰にでもあるものであって、決して勝海舟だけにあった訳ではないと。出会いや人との信頼関係を大切にしていたんでしょうね。それに、人に愛される性格だったんだろうなぁ。

松尾芭蕉西郷隆盛坂本龍馬等々の話も出てくるので多少歴史にも興味は出たかな。松尾芭蕉に関しては、俳人以外の一面があったなんて知らなかったので、近々研究してみます。
歴史好きは意外と多いので、共通言語と言いますか、常識として、知っておいて損はないですもんね。
きっと、こうして段々と歴史沼にハマっていくのでしょう。