鴨川もるもー

日々の日記、雑記ブログ

争いは無くならない

争いは無くならない。

互いの主義、主張が噛み合わず強行な手段に訴える。
どちらかが折れるか、引くか、もしくはお互いが妥協するか。

お互いが納得できる妥協点が見つけられればまだ良い方だ。
しかし、物事はいつもそんなに上手くいくとは限らない。いや、実際は上手くいかないことの方が多いのではないだろうか。
表面上は妥協点に見えたとしても、一部の人間は納得していなかったりもする。後にこれが新たな火種となり、また新しい争いへと発展することとなる。

争いとは、国家間や民族間だけの話ではない。むしろ日常生活にこそ潜んでいるとも考えられる。


これは職場の給湯室で発生している紛争である。

給湯室には、インスタントコーヒーが置かれている。
普段よく飲む有志達が、適当に買っているのである。

職場内でコーヒー派は男ばかり。
メンバー達は面倒臭がりなので、スプーンは使わず瓶から直接目分量でカップに振り注ぐ。フリフリと。
いつもインスタントコーヒーの口のフイルム部分は2〜3センチ程度の穴が開けられており、そこが注ぎ口になっていた。

インスタントコーヒーが無くなりそうだったので、たまには自分が買ってくるかと思い立った。適当に商品を選び、給湯室にセットした。

早速、気が付く人はお礼を言ってくれる。〇〇さん、ありがとうと。
何だか数百円でいい気分だ。

数日経ったある日、社内の年長者が吠えた。
誰だっ、瓶の口のフィルム全部剥がした奴は!あのフィルムは酸化を防ぎ、一振りでちょうどいい分量が出るように、くどくど…。

宣戦布告。戦争開始です。

えっと、フィルム全部剥がした方が密閉性が高いと、昔めざましテレビのめざまし調査隊で検証してるの見たんですけど。
それに、フィルム全部剥がさないのは何だかみすぼらしいし。
最後に、このインスタントコーヒー買ったのは俺じゃー!文句あるなら飲むなー!
と、叫びました。心の中で。

まずは有志達がどちらにつくかを確認しました。
全員の答えは、一定の理解は示しつつも、下らない。どうでもいいと。

半数でもこちらについてくれるのであれば、ゲリラ的にフィルムを剥がしたりしたのですが。
ランチェスターの法則です。まずは数で圧倒する。そして強大な相手には正攻法ではなく、ゲリラ戦で対抗する。精神的に参らせるまで徹底的に…。
しかし、年長者と一対一では勝ち目はありません。

しかも、この戦いは勝つこと自体が負けることを意味します。社内でクーデターを起こすつもりなら別ですが。
勝ったとしても、得られるものがほとんど無い無益な戦い。居場所が無くなるだけです。もはや信念だけの戦いです。
生活を賭ける程の信念でもありませんし。

今回は一旦引き下がり、孤独なレジスタンスとして地下組織に潜ることを誓いました。
チャンスは必ずやってきます。その日まで虎視眈々と、息を潜め、反撃の機会を伺います。
欲しがりません、勝つまでは!