鴨川もるもー

日々の日記、雑記ブログ

僕の小規模な生活 福満しげゆき

僕の小規模な失敗の続編。全6巻。

福満さんの出世作。ガロからモーニングへ。連載を掛け持ち、売れっ子作家の仲間入りという夢のような展開。
奥様の妊娠、出産、育児に中学回想。それに加え、読切マンガ2編。
案外、読切マンガが面白いです。やっぱり良く練られたショートストーリー物は、福満さんに合ってると思います。

みんなこういうサクセスストーリーが好きなんだなぁ。それも頂上に登るまでの紆余曲折した過程が。もがいてる姿が好きなんだな。
作者も今回は、ある程度右肩上がりの状態が分かっていて書いているので、内容も暗さと明るさが混在していて丁度良い。

それが段々と先細っていき、単行本も巻数を重ねる毎に薄くなっていき…。物悲しくなってくる。
でも個人的にはこの辺りの話までは面白かったなぁ。
エピソードも具体的かつ、センセーショナル。赤裸々に描かれていて、私小説とでも言いますか。他人の人生を疑似体験できる。
奥さんは嫌だろうなぁ。そこまで旦那の人生赤裸々に描かれるの。カッコ良い話だけでは無く、恥ずかしい話も含めてだから。回想編なんか、良く編集者さんもモーニングでオッケー出したな。

マンガは本棚の場所を奪うので、保管しない主義だが、福満さんの本は処分できない。