鴨川もるもー

日々の日記、雑記ブログ

絵封筒をおくろう きたむらさとし、松田素子

絵封筒の紹介本。

もっと自由な発想で封筒の表書きをしてもいいんですよと思わせてくれる本。もっともっと若い時に出会いたかった。

切手の絵柄から着想を得て、封筒にイラストを付け足すなんて、考えもしなかった。
ビジネスマナーからすると、マナー違反になってしまうのだろうが、相手を少しでも喜ばせたり、クスッと笑わせることができれば、それも一つの形。気心の知れた友達や大切な人にはこういった絵封筒を送ったっていいだろう。

この本には沢山のヒントやアイデアが詰まっています。
人、鳥、花、動物、景色、等々。
キレイな絵柄は様々な物に見立てて、使用することができる。少しでも相手をおやっと思わすことができたなら、相手の心を動かしたということ。
手紙は貰うだけでも嬉しいのに、遊び心のある絵封筒で貰えたなら、きっと大切にしてくれるでしょう。

ほぼカラーページで沢山の作品が掲載されており、真似するだけでも良い作品が出来上がりそう。見ているだけでも楽しい気分になってくる。
切手の絵柄の見方も変わるので、切手集めも楽しくなってきます。

巻末には封筒のマナーなるものも掲載されており、まずは基本の型を習得した後に、オリジナリティを出していく。
この辺りも良く配慮された流れで、好感が持てます。
切手にはイラストを描き足してはいけませんなんて、当たり前のこともきっちり書かれています。大変勉強になります。

近年は電子メール等の媒体が主体になってきており、やはり手紙文化も廃れてきているのかなと思います。もちろんスピードはメールにはかないませんが、人の心を動かすには、手紙がうってつけです。いやぁ、いくつになっても手紙は貰うと嬉しいもんですもんね。
最近はあまり見かけなくなってきましたが、こんな手紙系の本を見ると、つい欲しくなってしまいます。